SHETLAND FOX(シェットランドフォックス) KENSINGTON Ⅱ(ケンジントンⅡ) その2

 こんにちは。タッシミリアーノ クニョーリです。

昨日、私物のSHETLAND FOX ケンジントンⅡを紹介しましたが、

本日はSHETLAND FOX公式ホームページの説明を引用して

ケンジントンⅡを紹介したいと思います。

木型編

 まず、木型についてですが、当然木型を持っていないので、

ケンジントンⅡのシューツリーで説明致します。

”シェットランドフォックスの木型の多くはかかとと

つま先を結んだ線上から、中心が内側に向かってずれています。”

大まかなラインではありますが、中心部分にラインを引きましたが、

確かに中心が内側にずれていますね。



”高くなった尾根のようなラインも内側の方へ流れている”

分かりにくいかもしれませんが、内側に流れています。



”足の甲骨の一番高くなっている部分は中心より内側にあります。”

確かに甲骨の一番高い部分も中心より内側にあります。



”木型はその位置と重なるように削られ、足に自然な形で寄り添う

ように作られています。”

”人の骨格や肉付きに忠実に木型を設計することで靴の中で足が外に

流れないようホールドされるよう計算しているのです。”

ロングカウンターなのでホールド感があるだけでなく、人の足に

合った形になっているので、力が外に逃げないようになっている

のですね。

確かに歩く時、足は外側から内側に着地し、内側に体重をかけて

足を上げます。こういう事も計算された設計になっているので

歩き易いんですね。



”シェットランドフォックスの靴は買ったばかりでもすでに

かかとにあたる部分の底に丸みがあるため収まりがとてもいいのです。”

これも大まかな印ですが、かかとの底の部分が少し沈んでいます。

こういう細部にまで気を遣っているので、収まりがいいんですね。



”ケンジントンの木型に関して言えば、他のモデルにはないのがつま先の厚み。

デザインに趣きを加えるだけでなく、歩くときの足指の踏ん張りに必要な

空間をこの厚みで持たせています。”

少しつま先が厚くなっています。これもデザインの為だけでなく、

機能性も考えての事だったんですね。

https://www.regal.co.jp/features/detail/shetlandfox/200722-kensington-last


アッパーについて

 ”これはイタリアのイルチア社というタンナーが製造しているラディカカーフ

という革。あえてムラ感を表現するために手作業で染料をしみ込ませていく

タンポナートと呼ばれるハンドアンティーク技術で、タンポナート専門の

手塗職人が仕上げています。”

”ラディカカーフはイタリアのタンナーならではの上品で繊細、

かつフェミニンさをも感じさせる革です。”

”ケンジントンのメリハリのある木型にこのしなやかなラディカカーフを合わせる

ことで靴にぐっと色気を出すことができました。”

(※アッパーの質感の保持を図るため、イタリアの高品質タンナー、ゾンタ社の

カーフを使用している時期がございます。)

どうでしょうか。黒色という事と実物ではなく写真という事で分かり難いと

思いますが、他には無いムラ感があります。確かに色気がありますが、

存在感も物凄くある様に思います。また、革は硬い様に感じますが、

靴擦れは全く起きませんでした。

https://www.regal.co.jp/features/detail/shetlandfox/200819-kensington-upper

製法について

 ”多くのシェットランドフォックスはグッドイヤーウエルト式製法で作られている

のに対し、このケンジントンⅡはウエルトマッケイ式製法を採用しています。

グッドイヤーとマッケイの良いところを合わせた製法です。”

”この靴の踏まずより前からつま先にかけてがグッドイヤーウエルト式製法の部分。

約6mmのコルクが中底の下に入っていて、履くほどに足に馴染んでいきます。

またそのコルクの厚みによって歩いたときの地面からの突き上げが軽減されます。”

”マッケイ式製法の部分は踏まずからかかとにかけて。

マッケイの良さは構造的に細革を使用しないところで華奢で

美しいシルエットを作れること。”

ウエスト部分がかなり細くなっています。

参考までに比較できる様にSHETLAND FOXのブラッドフォードの

写真も貼り付けておきます。ちなみにブラッドフォードの製法は

グッドイヤーウエルトです。

(上の画像がケンジントンⅡで下の画像がブラッドフォードです)



”サイドがシュッと細くなって中央は盛り上がっているでしょう?

この盛り上がった山の中にかまぼこ型にしたコルクとシャンクが

入っているんですよ。

見えないところにも、このように抑揚をつけて高級感を演出しています。”

中央が盛り上がっています。

あまり気にして見ていなかったですが、こういう所もこだわりがあったん

ですね。



”ピッチドヒールも忘れてはいけないケンジントンの特徴です。

かかとから接地面にかけて細くシェイプしています。

このラインにはとくにガイドのようなものはなく、職人の勘ひとつで削られています。

一足一足、微妙に差があり、それも味わいの一つといえるでしょう。”

”アッパーからヒールの流れるような連続した曲線美。

アッパーのデザインに合わせてヒールもエレガントな作り”

ヒール部分は下にいく程細くなっています。

こういう所がエレガントな作りな為、ドレッシーな靴に仕上がっているのですね。


https://www.regal.co.jp/features/detail/shetlandfox/shetlandfox200915-kensington-seihou


最後に

 本日はSHETLAND FOX公式ホームページより引用してケンジントンⅡについて

説明しました。ケンジントンⅡは現在価格が¥77,000という事で価格だけ見れば

安い靴というわけではありませんが、こういった説明を読むと、

細部までこだわりがあり、作り手の思いが伝わる為、『この値段でこれだけの靴が

手に入るの?』と思ってしまいます。正直、これだけのこだわりが詰まった靴なら

安いと思えます。私は公式ホームページを見てますますケンジントンⅡが好きになり

ました。

皆様も一度手に取って見られたはいかがでしょうか。

https://www.regal.co.jp/brand/shetlandfox


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です